映画と本と

フリーライターの若林理央です。ダ・ヴィンチニュースや好書好日で執筆中。小説や映画について語るブログです。エッセイ→note.mu/wakario Twitter→https://twitter.com/momojaponaise

堕落する兄、やさしすぎる弟が招いた家族の悲劇『若者のすべて』(1960)

ヴィスコンティの名作映画『若者のすべて』5人兄弟とその母、誰がいちばんクズだったのか検証してみました。2年後には出演俳優同士が結婚し実生活はハッピーエンドだったようです。

映画は時代を映し出す鏡?-洋画5本を考察ー

19世紀半ばから戦前までを舞台にした洋画5本。同じ年に起きた歴史上の出来事を振り返りつつどのように時代を映し出しているのか考証してみました。取り上げたのは『婚約者の恋人』『白いリボン』『テス』『ピアノ・レッスン』『マンディンゴ』です。

名作スリラーをあえてコメディとして楽しんでみるー映画『死刑台のエレベーター』(1958)-

フランスの巨匠ルイ・マル監督26歳のときの名作スリラー映画。映画評論やレビューは既にたくさんあるので、あえてコメディとして楽しんでみる方法を解説しました。

この13年後にはナチスに支配されるという事実ー映画『婚約者の友人』ー

1915年、第一次世界大戦直後の独仏を舞台にした『婚約者の恋人』(2016年、フランス)の映画評です。当時の時代背景を振り返りながら、フランス人がこの映画をどう捉えたのかについても調べてみました。

小説で実験をする『人間』又吉直樹

文学は、もっと実験的で良いはず。 化学とか言語学とか、他の学問ではどんどん新たな手法が生み出され、「~(人名)法」と名付けられているものもある。 出版業界も大きく変化したことだし、小説を書くことで、作者たちも批判を恐れないで新たな実験をして…

逃げられない子どもたちが残したもの 『ぼくらの』鬼頭莫宏

※一部ネタバレあり。『ぼくらの』は、ただの鬱漫画じゃない。 ロボットがメインのバトル漫画でもない。 甘えの許されない状況下に登場人物を置き、生きることの本当の意味を彼らの死によって伝える、他に例を見ない人間ドラマだ。 アニメもあるが、原作漫画…

町の小さな本屋の可能性 『13坪の本屋の奇跡』木村元彦

本屋が町にあふれたら。 とりとめもなく、そんな想像をすることがある。 「好きなジャンルの本は、あの本屋に行けば、最適なものが見つかる」 「今自分に必要な本がわからなければ、本屋さんに相談しよう。ぴったりのものを見つけてくれる」 町の人たちはみ…

【候補作を全部読んでみた】どうなる2019年下半期の芥川賞 後編

【執筆/2020年1月5日】 第162回芥川賞候補作をすべて読んだ。 今回の候補作の著者に、出版業界に新たな風を吹き込む純文学作家はいるのだろうか。 後編では、乗代雄介「最高の任務」と古川真人「背高泡立草」の書評を書き、候補作5作を比較したうえで、受賞…

【候補作を全部読んでみた】どうなる2019年下半期の芥川賞 前編

【執筆/2020年1月4日】 1月15日、第162回芥川賞受賞作が発表される。 私は無類の純文学好きなので、受賞作発表前に、初めて候補作全作を読むという試みをした。 芥川賞は賞レースだが、日本の出版業界の命運をにぎる純文学作家が見つかるかも知れない。期待…

料金表 | 若林理央

2019年時点でのライティング料金表は下記の通りです。 ※すべて3000字程度のWEB記事を目安とした金額です。字数・内容により変動します。 ※紙媒体での執筆依頼も受け付けております。料金については下記を目安に、別途ご相談ください。 ※書評のご依頼は優…

ほんわか、不条理、ミステリー…風味豊かなアンソロジー『患者の事情』

集英社のアンソロジー『患者の事情』の作者は、筒井康隆、三島由紀夫、北杜夫、遠藤周作など堂々たる顔ぶれが並ぶ。病気や患者にまつわる短編小説集だ。 ・山本文緒「彼女の冷蔵庫」 血のつながらない25歳の娘と35歳の継母。娘が骨折し入院したところから物…

もう二度と読み返せない傑作14編 『他人事』平山夢明

心身が痛めつけられるような描写に救いのない結末…好みがはっきりと分かれる短編集だ。 怖い小説が好きな人に限定して「この中でどれが好き?」と聞いたとしても、ばらばらの答えが返ってくるはず。 タイプの違う残酷な小説がひしめきあっている。 平山夢明…

若林理央 ポートフォリオ【これまでの執筆記事】

都内在住のフリーライター 若林理央です。 取材記事(漫画家・在留外国人・企業取材中心)、ブックレビュー、書評、エッセイを執筆。 編集業務にも携わっています。 【執筆媒体】 WEB媒体 好書好日(朝日新聞社)/ダ・ヴィンチニュース(KADOKAWA)/70seeds/…