ものを書く日々

ライターの若林理央(わかりお)です。書評・イベントレポ・スポット案内のブログ。エッセイ・コラムはnoteで更新中→note.mu/wakario

【イベント本番編】下北沢で作家 山田詠美さんの朗読を聴きに行った話

いよいよ「吉野弘志プレゼンツvol.14 朗読とジャズの下北ジャンクション」本番です。

 

山田詠美さん、奥泉光さん、村田沙耶香さん、バーに入られました。バー内は人でいっぱい、どころか既にすべてのお客さんにテーブルとカウンターを用意できない状態になっています。

 

 

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それでもなんとかお客さん全員にドリンクがいき渡り、1曲、ジャズソングが演奏されました。

ジャズなんてオトナだなあーまあわたしもオトナになってから10年以上経ってるけど!と心の中でぐだ巻きながらシャンパンを飲んでいたら酔っ払いました。

 

というわけで、

この後の記憶は全て酔っ払ってからのものです。

ご了承ください。

 

ジャズ演奏をバッグにいよいよ朗読がはじまります。

まずは山田詠美さんから佐野洋子『100万回生きた猫』のオマージュ小説集『100万分の1回のねこ』が紹介されました。

 

 

今は亡き佐野洋子さんの淡い恋物語を語った後(かわいい方だったんだなあ)、詠美さんが小説集に寄せた一編『100万回殺したいハニー、スウィートダーリン』を披露します。

 

主人公はホステス。ホストをやっているDV男との恋物語が、詠美さんの小説らしい甘くてアンニュイな雰囲気に彩られ展開していきます。

 

まったく佐野洋子さんの作品とは関係のない物語のように見えて、序盤とラスト、『100万回生きたねこ』と結びついていくくだりが「さすが詠美さんだぜ」とファン心をくすぐります。

ファンを名乗っているのにこの小説は未読だったので改めてしらふのときに読んでみたいなあ。

 

そして奥泉光さん。

「次のゲスト村田さんがこわい小説を読むはずなので軽快な小説を」と前置きをして観客の笑いを誘いながら、軽快なタッチでご自分の小説を読み始めます。

 

物語の盛り上がりと同時にジャズのトーンも上がり、奥泉光さんはフルートを奏でられました。

これまた恥ずかしながら奥泉さんの小説を読んだことがないのですが、奥泉さんは作家だけではなくて音楽家の才能もお持ちのようです。

そして奥泉さんが読まれた小説のタイトルなのですが。

酔っ払って失念しました。

 

 この記事、いちおうイベントのレポなのに・・・覚えている方、誰かツイッターのDMとかで教えてください(人まかせ)

 

その後、休憩をはさみ、今回のゲスト村田沙耶香さんの朗読スタートです。

読み始めからテンションが上がりました。どろどろとした血にまみれながらも深みを感じさせる内容。

これは・・・

まぎれもない『殺人出産』のラストシーンです!!

 

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私は村田さんの代表作は『殺人出産』だと思っています。

ナイスセレクト、村田さん。

 

最後はジャズ演奏と、詠美さん、奥泉さん、村田さんの朗読セッションです。これがとても新鮮な試みで、うっとりと聞き惚れてしまいました。

 

まず村田さんが読み始め、バッグでジャズが奏でられ、村田さんの声に重なるように詠美さんが朗読しはじめ、やがて奥泉さんの朗読もそこに加わり・・・

 

書いているうちに意味不明になってきましたが、有名作家の朗読三重奏✖️ジャズ演奏がゴージャスでした。

 

最後に奥泉さんがフルートを吹き始め、そのテンションの高まりと共にわたしの酔いも最高潮。水の摂取量が増えてきました。

 

終わった後も拍手は鳴り止まず、アンコールの朗読がはじまります。ここでもまた村田さんはわたしが歓喜する短編を二つ選びました。

 

同じ『殺人出産』の文庫本に収録されている『トリプル』と『余命』。そこからのワンシーンを読まれたんですが、酔っ払いの脳裏にも鮮明に焼き付けられるほど印象的なものばかりでした。

 

殺人出産 (講談社文庫)

殺人出産 (講談社文庫)

 

 

『トリプル』は3人で恋人になる、という新しい恋愛の形が生まれた世界の物語。主人公たち3人のキスシーンが、村田沙耶香さんの透き通った声で語られます。

 

『余命』は医療が発達し「死に方」を自分で選べるようになった時代の物語。主人公が自分の「死に方」を選び、世間ではどのような「死に方」が流行しているのかが明かされるシーンが選ばれました。

 

「ああ、これこれ!好きだった!」とわたしは絶え間なく水を飲みながらうなずきっぱなしです。

 

どの物語を朗読するか選ぶセンスも、作家の才能のうちなのかな、と。そんなことを観客に感じさせながら「朗読のジャズと下北ジャンクション」は終わりました。

 

定期的にしているイベントだそうです。下北、素晴らしすぎるやろ。

 

そして、観客の方とツイッターで知り合うという嬉しい出来事もその後あり、嬉しい情報もいただきました。

詠美さん、今月新刊が出るそうです。

 

 

つみびと (単行本)

つみびと (単行本)

 

 

早速アマゾンで予約したよ・・・!

新刊が出るということは、もしかして、

サイン会もまたあるのでは?

近いうちにまたお会いできるのでは?

 

もはやこのブログの趣旨が読書ではなくただのミーハーブログになる日も近いと思われます。