ものを書く日々

ライターの若林理央(わかりお)です。書評・イベントレポ・スポット案内のブログ。エッセイ・コラムはnoteで更新中→note.mu/wakario

日本一敷居の低い文壇バーに行ってみた

平成が令和にうつりかわった年の ゴールデンウィークのことです。

この年のゴールデンウィークはなんと10連休。

正直、フリーランスにとっては痛手です。そんなに連休いりません。

ひますぎるし収入もないからお金も使えないしでごろごろしていたわたしは、ふと思い立ちました。

 

そうだ、文壇バーへ行こう。

文壇バーへ行って、本を読み、ものを書く人、編集する人と話をして知見を得よう。

 

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というわけで、日本一敷居の低い文壇バー「月に吠える」へ行ってきました。

場所は新宿ゴールデン街

新宿ゴールデン街とはなんぞや?と思いつつ行くと、レトロなバーが並んでいる界隈でした。

 

新宿なれした友達にラインすると、「え。わかりおゴールデン街とか行くの?」とびっくりされましたが、その理由はいまだにわかりません。

個人的には歌舞伎町より居心地のよさを感じました。歌舞伎町もあまり行ったことがないけどね。

元彼は歌舞伎町の交番で警察官をしていたなあ、とはるか昔のことを思い出しつつ18時半に張り切って「月に吠える」の扉を開けました。

 

あ、開店19時からです

 

わかりおさん、張り切りすぎて開店時間を誤解していたようです。

感じの良さそうな店番のお兄さんにやんわりと言われ、その後19時までゴールデン街をうろつきました。

 

19時ぴったりに入店。

開店時間だったので、お客さんはわたしと友達だけでした。

バーテンダー(このバーでは曜日ごとに「店番」がいるそうです)さんを取り囲むようなカウンターの作りで、1人で来てもここならぼっちになることはないな、と安心しながら席につきました。

カウンターにはお酒の他に数々の本も置かれています。マスターのお気に入りの本が並べられているようで、奥には本棚もありました。

 

感じの良い店番のお兄さんとしばし歓談。

店番さんはライターさんで、わたしたちが出店しようとしている「文学フリマ」にも出店経験があるとのこと。いろいろ教えてくれました。

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文壇バーなので、文学に関係のある名前のお酒がたくさんあります。

これは迷わず頼んだ「印税生活」というお酒。

浮かんでいる金粉が印税のようです。

小学生の頃からの夢なんです。印税生活。

今から思えばいやな小学生やな。

 

30分くらい経つと、お客さんがどんどん増えてきました。

常連さん半分、初めての人が半分ぐらい。早い時間から満席になりましたが、もしかするとゴールデンウィークだったからかも。

 

お客さんや店番さんと話すのも楽しいですが、お酒を飲みながら読書もできそうです。その中に「月に吠える」マスター肥沼さんの著作があり迷わず購入しました。

 

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フリーライターとして食べていくには何が必要かがタイトルのとおり書き連ねられています。企画や取材のことなども書かれていて参考になりました。

すごいと思ったのは著者の肥沼さんがライターとしてデビューする前に、自ら興味を持った人に取材をし、ブログにあげていたという話。

もちろんブログなので収入になりません。でも、それは間違いなくポートフォリオとして営業活動のタネにはなります。

そうやって仕事を広げていったマスターの話はとても参考になり、翌日一気読みしました。

 

そういえば「一気読み」というのは読書好き界隈ではよく使う言葉ですが、日本語として正しいのでしょうか。

正しくない気がします。まあいいや。お酒の席だし。

 

店番の方はライターさんでしたが、お客さんの職種は多種多様でした。これも「日本一敷居が低い」と言われるゆえんなのかな。

 

「ゆえん」という言葉も最近聞かないですね。若者は使っているのでしょうか。

文壇バーにいるせいか日本語に対してもどんどん敏感になっていきます。

いや、もともとライター兼日本語教師なんだから日本語には敏感にはなっていようよ。

 

そんな自分ツッコミもお酒の席ではなんの役にも立ちません。こんな虚無感を文豪たちも感じていたのだろうか、とふと後ろを振り返ると

 

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お酒に強い文豪番付がありました。

もし同じ時代に生きていたら、ここで会えた人もいるかもしれません。

 

 

酔いが限界に達したので、早めにお会計。

チャージ料500円プラス飲み物代で、ふたりで2000円くらいでした。

ゴールデン街の他のバーの相場を知らないのですが、かなりおトクな気がする・・・

 

そんなこんなで、平成最後のわたしの誕生日は終わりました。

誕生日に文壇バーへ行ったという記憶は、一生忘れないものとなるでしょう。

 

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そしてその1ヶ月後、今度は「月に吠える」さんの読書会に参加することになります。

その話はまた別の記事で。