ものを書く日々

ライターの若林理央(わかりお)です。書評・イベントレポ・スポット案内のブログ。エッセイ・コラムはnoteで更新中→note.mu/wakario

自分の力で働き方を考えることへのヒント ~鈴木絵美里さんの講座へ行ってみた @シブヤ大学

足を運んだきっかけは前回の記事で書いた文壇バー「月に吠える」でした。

 

www.wakariowriter.work

 

こちらのバーの肥沼店主とは会ったことがないのですが、著書でシブヤ大学が紹介されていて、「いつか行きたい・・・いや、今行きたい」と思い即座に検索。

 

タイミング良く知ったのが鈴木絵美里さんが登壇されている『渋南わたしのキャリアデザイン部 第1回 今の時代を生きる「わたしたちの働き方・生き方」』でした。

 

これがとても印象に残るもので・・・最近笑いをとろうとしてすべる、という悲しきパターンを繰り返しているこのブログですが、今回は真剣に書きます。

 

タイトルから、「キャリアコンサルタントが話しているよくあるキャリア関係の講座と同じようなものなんだろうな」と思う人がいたら、それは大間違いです。

 

わたしは鈴木絵美里さんがフリーランスの編集者でもありライターでもあるということからこの講座を申し込んだのですが、ご本人のこれまでの経歴だけではなくて、鈴木さんが取材してきた多種多様な人たちの生き方についても聴ける、深い内容の講座でした。

 

フリーランスになったほうがいいよ」

「会社員として安定した人生を送ったほうがいいよ」

インターネット上や日常生活では、毎日のようにそんな言葉がとびかっています。

 

他者からの言葉を信頼してフリーランスになったり会社員になったりして、失敗しても、言葉を発した人たちは責任をとってくれません。

 

そんな明確で無責任な言葉ではなくて、悩んでいる人たちは自分がこれからの働き方について自分の力で考えられるヒントがほしいのではないのかなあ・・・

 

と、ぼんやりと考えていたわたし。

そのぼんやり、がしっかりと言語化された講座でした。

 

「好きなものをつきつめすぎない」「オタクになりきらない」ことを指針にしているとおっしゃる鈴木さん。

実際に広告代理店や出版社に勤務されてからフリーランスになったのも、「フリーランスじゃないといけない」という考え方からではなかったそうです。

 

多様な生き方をしている人に取材を重ねられていく中で、それぞれの人たちがはじめから「好きなことで稼ぎたい」という理由だけでフリーランスになったのではない、と鈴木さんは語られます。

 

「悩みながら何かを続けそれが仕事になった」

フリーランスであることの不安定さをかかえながら不安定でいることに対しての納得感が腹落ちしている」

「そうしているうちに、フリーランスとして、やるべきこと、得意なことだけが巡っていく」

 

わたしが今回の講座で印象に残った言葉、三つです。

 

フリーランスは不安定です。今、安定していても、収入の増減はこれからもあるだろうし、国民保険、国民年金、住民税の支払いは容赦なく迫ってきます。

だけど、そんな安定しないことに対して自分なりの納得感を持つことができれば、目の前に映る世界は一転するのではないのかな。

そんなことをふと思いました。

お金はもちろん大事だけどね。それを前提として、鈴木さんがおっしゃった「納得感」という言葉は、心に迫ってくるものがありました。

 

鈴木さんは取材した人たちの中でも印象に残った人を対象に『職業図鑑』を作ります。

 

講座では、特に印象に残った人物として

・文化活動家 アサダワタルさん

・場を編む人 藤本遼さん

・低山トラベラー 大内征さん

のお三方をあげられました。

 

働き方だけではなくて、ライターとしても参考になった点がたくさんありました。

 

・未来につながりそうな気配があれば先行型で会いに行く

・すでに取材した方たちをエクセルシートでリストアップ(ジャンル、自称、対象者の名前など)

・リストアップしたものを見て、どうすればその人の個性を際立たせられて面白いものになるか考える

・誰かの話を聞いたときに、それを読者に伝える形にしようというくせを作ると、自分の中でも棚おろしができる

 

これは企画、取材、執筆とすすめていくうえで、ライターとして今すぐにでも実践できることです。

鈴木さんが勧められていた書籍も、自分の備忘録も兼ねてここに残しておきます。

 

コミュニティ難民のススメ ― 表現と仕事のハザマにあること ―

コミュニティ難民のススメ ― 表現と仕事のハザマにあること ―

 

 

 

働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える

働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える

 

 

村山昇さん『働き方の哲学』は、「あなたの考える多忙とは何か」ということもテーマの一つになっているそうです。

 

わたしもよく「忙しい、忙しい」と言っているけれども、わたしの考える「多忙」ってなんなのだろう・・・

 

明確な答えは自分の力で見つけて、これからの働き方につなげていくしかないです。

でも、そのためには「自分で考える力」を養わなければなりません。終わってから、たくさんのことを自分で考え、働き方について考える力が講座を受ける前よりついているのを感じました。

 

 

余談ですが、鈴木さんの声質と口調、ナレーター(副業)が聴いても心地よかったです。

これからも編集やライティングだけではなくて講演会もぜひやってほしいなあ・・・と思いました。(ただの要望)

 

鈴木さん、今後のご活躍を期待しています!

 

 追記 講座、なんと無料でした・・・おトクすぎるよシブヤ大学

 

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※内容とは関係ありませんが、うっかり会場周辺の写真を撮り忘れたので、今ライターもくもく会で食べているお菓子を載せます。